How to Smart Cube

How to Smart Cube

はじめに

Smart Cubeはユーザー様ご自身で設計、組み立てを楽しんでいただく為の部材の販売を基本としています。

※設計済みでSmart Cube以外の部材もセットにしたスタートセットやパッケージキットも御座います。

※Smart Cubeを使ってプロが提案、設計、組み立て、設置を行うサービスも御座います。

スクリューシャフト(寸切ボルト、全ネジ)や木材、ガラス板等をユーザー様ご自身で調達頂くか、弊社ショッピングサイトよりお買い求め頂き、組み立てをしていただく必要が御座います。

組み立てに必要な工具等も一部、付属、販売を行なっております。

SmartCubeを使って1つの作品を完成させるには、イメージ、設計、調達、切断、組み立て、設置と何工程も悩んで考えていただく必要があり、工具や道具も都度必要となります。

私たちは、SmartCubeは高度な大人の立体パズルだと捉えております。

複雑でクールな作品を組み上げた喜びはまさにそれと同義になるはずです。

 

Welcome to Smart Cube World.

How to Smart Cube1

Smart Cubeを使ってHouse形状を例に設計、組み立てのヒントをご説明させて頂きます。

まずはどのようなアイテムを創るか、イメージをします、最初のイメージはメモ書きや落書き程度で良いので2Dにしてみましょう。

なんとなくのイメージが出来てきたら強度や剛性が確保出来ているか、または無駄に材料を使用している箇所は無いかを踏まえて設計しましょう。

このHouse形状はBOX部がある為、一見すると単純な形状なのですが、ものづくりに慣れている方ほど「どうやって組み立てるの?」となるかもしれません。

ちなみに完成後の雰囲気がとても良いので使用する寸切りボルトはドブメッキでは無く、SUS(ステンレス)をお勧めしています。

下側のBOX形状が芯々で200㎜の正方形となります。

見え易くする為、寸切りボルトとSmartCubeのネジ山を省略していますのでご注意ください。

寸切りボルトはCubeと同じM12x1.75、ホームセンター等で調達可能な一般的なサイズです。

 

Smart Cubeを設計、組み立てする際に寸切りボルトとSmartCubeの接続方法を吟味してください。

下記に代表的な接続方法を記します。

複雑な形状の場合、完成に近づくにつれベストな接続方法を選択せずに設計した事を悔やむ事があるでしょう。

シミュレーションを重ね、あらゆる可能性を想定してください。複雑な形状の場合はCADの活用をお勧めしています。

 

シングルクランプ

SmartCube端面から5㎜接続させる組み方です。
 
中心部にトンネルを残す為、その後に邪魔になりません。
 
その他の接続方法の場合も同じですが、必ず接続部はロックナットでホールドしてください。
 
 

ダブルシングルクランプ

一見するとフルクランプに見えますが、中心がトンネルになっていますので中心方向に寸切りボルトを逃がしたり、他面にフルクランプをする事も可能です。
 
また、CUBEBASEにダブルシングルクランプを使用する事により、完成後にビスを通す事が可能になります。
 
 

フルクランプ

強度の必要な場合(吊りや重量物を載せる等)には1本の寸切りボルトを貫通させるフルクランプをお勧めします。
 
フルクランプの場合、その後の組み立ての際に他の面の自由度が低くなるので使い分けが必要です。
 
特に吊りの場合は落下方向にナットを入れておくと万が一の場合にも安心です。

ハーフクランプ

2本の寸切りボルトが互いに押しあっている組み方です、シングルクランプよりも重力方向の重量構造には耐える方法です、吊りの場合の強度はほぼシングルクランプと変わりません。
 
シングルクランプと違い組み立て寸法を調整する事が出来ない、トンネルにもなっていないですが、寸切りボルトの対面側が逃げられるトンネルがあれば一旦逃がす事や切り離す事が可能です、要所で使用してください。

芯々200㎜のHouse形状のBOX部分ですが、シングルクランプで制作する場合、Cube端面から5㎜接続させると寸切りボルトは各辺186㎜になります。

BOXの外寸は224㎜の正立方体になります。

12本の186㎜寸切りボルト

8個のCube

24個のロックナット

以上がBOX部に必要な部材となります。

 

シングルクランプで設計したBOX形状はトンネルが出来ているので、

画像のように寸切りボルトを逃がしておく事が可能です。

各面一辺を寸切りボルトを逃がして置き、最後に接続します。

平らな面で、各部寸法を確認しながら接続してください。

寸切りボルトが入りずらい場合、画像のようにダブルナットにしてやり工具で締め込むと良いです。

細かいことを言うと、この構造の場合、計算上の寸法はピッチ1.75㎜の4分の1の倍数にしかならないですが。

(実際にはCube、寸切りボルト両方に交差があるのでその限りではありません。また、図面と現実の差として素材のねじれ、しなりがある為範囲内の誤差は吸収されます。)

3角屋根形状の寸法を計算します。

今回は軒が出ているのでその分も加味して計算します。

計算上は190.862mmの寸切りボルトとなりますが小数点以下は四捨五入で良いと思います。

191㎜の寸切りボルトが4本

186㎜の寸切りボルトが3本

Cubeが6個

Cube45が4個

ロックナットが16個

以上が3角屋根部に必要な部材となります。

BOX形状と3角屋根形状を接続する軒の寸法を計算します。

寸切りボルト

25mmの寸切りボルトが4本

ロックナットが8個

以上が軒に必要な部材となります。

画像の様にBOX形状側に予め逃がして寸切りボルトを接続しておきます。

寸法を確認しながら3角屋根形状とBOX形状を接続してください。

 

各部接続後にロックナットを本締めしてください。

歪みが出ている場合は各部の寸法を確認してください。

 

設計、組み立て方法はこの限りでは御座いません、貴方好みのやり方でお楽しみください。

 

Smart Cubeの基本的な趣旨をご理解頂けましたか?

次ページよりSmart Cubeを使用したアイテムをご紹介していきます。

※基本的に完成済みの家具、什器の販売は行っておりませんのご理解の上お進みください、あくまで参考例です。

※ギャラリーページの注釈はコラム形式で書かせて頂いております。